August, 22, 2017, Vienna--光コヒレンストモグラフィ(OCT)は、高解像度ライブイメージング技術である。OCTは、加齢黄斑変性症、糖尿病関連の状態、緑内障や血管閉塞などの網膜関連の病気の早期発見に使用できる。とは言え、網膜の細胞分解能、さらに良い結果を得るには、これまでは高価な適応型レンズを使って画像収差を修正する必要があった。しかし、MedUni Viennaで開発された、Line Field OCTを使うと、医療物理学や生体医療技術センターの研究者は、目の細胞過程を見るだけでなお一層の正確な診断ができた。
OCTは、超音波スキャニングと同じように機能するが、接触フリーであり、光を使い、生体組織の高解像度横断面画像を生成する。この方法は、「光生検」としても知られている。
新しいLF-OCT技術は、Rainer Leitgebの指揮下でPhD学生、Laurin GinnerがOpticaに研究発表を行った。
「われわれの新技術により、高価なハードウエアベースの適応型レンズ不要で、デジタル的に修正できる。使用される線形照明により、非常に高速のフレームレートが可能になる。このような修正には、これが極めて重要である。これによってわれわれは、網膜の3Dボリューム全体にわたり収差の修正ができる」とGinnerは説明している。
線形照明はスキャナのように機能する、光のストリップが目をスキャンし、より優れた画像が得られる。この方法で、同一画像の個々の光受容体、毛細血管、個々の神経線維を改造することが可能になる。診断目的で、可能な最良の結果を医師に提供するために、取得した画像データのリフォーカス、再調整、デジタル処理も可能である。
Leitgebによると、考えられる限りでは、この新技術は神経変性疾患の診断にも使用可能である。「眼は、脳を除く窓である。より優れた解像度が診断精度一般の改善に役立つことを願っている」と同氏はコメントしている。