August, 7, 2017, Wellesley--BCCリサーチは、工業用セラミックス3Dプリンティング世界市場の大きな成長を促進する主要素として、多様な分野における普及拡大、高生産性と製造コスト低減を可能にする製造工程、活発なR&D活動を挙げている。同社のレポートによると、世界市場はCAGR 25.6%で成長し、2017年と2022年にそれぞれ1億7400万ドル、5億4400万ドルに達する見込みである。
「3Dプリント工業用セラミックス: 技術とグローバル市場」レポートによると、世界の3Dプリンティング産業は現在、70億ドルを超えており、2022年までCAGR 20%を上回る拡大が予想されている。セラミック3Dプリンティングは、この市場のほぼ11%を占めており、市場で優位を占めているのは、コンシューマ製品、主に陶器である。しかし、ヘルスケア、機械、化学および電気分野などで様々なアプリケーションに向けた3Dプリント工業用セラミックスの開発と商用化で関心が拡大し続けている。
工業用セラミックスでは17の異なる3Dプリンティングプロセスが開発、適用されつつある。これらのプロセスは、粉末ベース、懸濁液ベース、テープベースに大きく分類される。これらの方法で製造される最先端のセラミックスは、電気とエレクトロニクス、光学およびオプトエレクトロニクス、ライフサイエンス、機械/化学とエネルギーで主用途を見出している。
調査のハイライト
・機械/化学分野のアプリケーションは、2017年に全市場の最大シェア、推定で44.8%を占める。
・3Dプリントセラミックスは主に、航空宇宙と防衛、フィルタと薄膜、触媒と触媒担体向け構造化コンポーネント製造である。
・世界の特許申請と交付済み特許は、2011-2016年にCAGR 61.2%で増加した。
「セラミック材料では、従来の焼結技術は、マイクロ波、放電プラズマ焼結など迅速焼成法に移行した」とBCCリサーチアナリスト、Margareth Gagliardiはコメントしている。