July, 14, 2017, Wellesley--BCCリサーチ(BCC Research)のレポート「テラヘルツ照射システム: 技術と世界市場」によると、2014年、テラヘルツ技術の主たる利用者は宇宙衛星とプローブだったが、新たな市場が登場しつつある。
テラヘルツ波は、X線よりも人には安全である。範囲は限られているが衣類、材木、紙、他の固体材料を透過する。2016年これらのデバイスの年間市場規模は、推定56640万ドルだが、2022年には3億3510万ドル、2027年には13億ドルに達すると予測されている。BCCリサーチによると、その成長の多くは、まだ支持者を見つけようとしている新技術の商用化に依存している。
ある推定では、データ転送に電気の代わりにテラヘルツ波を使うテラヘルツコンピューティングは10年先である。現在、無線や光ファイバケーブルを使ってネットワークを構築しており、必要な電力が増加の一途をたどっている。
調査ハイライト
・運輸の安全、非破壊検査、分光学、通信アプリケーションが世界中で開発されつつある。
・画像販売セグメントは、2022年までCAGR 34%を超える成長と予測されている。
BCCリサーチのシニアエディター、Kevin Fitzgerald氏は、「テラヘルツスペクトルは、これまで見落とされていた。一方で、ラジオ、TV、コンピューティングや他のネットワーキングの商用利用の増加が中心だった。スピードと帯域の増加、新たな需要が新しい先進技術に行きつくのは不可避である」とコメントしている。