July, 3, 2017, Plymouth--Advanced Manufacturing Research Centre (AMRC)の設計・プロトタイピンググループは、独自のハイブリッド3Dプリンティングプロセスを開発した。これにより、作製工程中に、積層造形されたコンポーネントを通して電気、光、構造的エレメントを導入できる。
「THREAD」は、特許申請中で、X, Y および Z軸を通して固有の連続的接続性、追加機能によりコンポーネントを製造できるという意味である。
完全自動化されたTHREADプロセスは、様々な積層造形(AM)プラットフォームに適している。これまでに、3Dプリンティングポリマコンポーネントで用いられる装置での実証に成功している。
AMRC開発エンジニア、AMスペシャリスト、Mark Cocking氏は、「THREADは、多数の業界認定の多様な材料を1つのコンポーネントに同時に追加でき、コンポーネントに機能を増やせる。これは、AMの多様な用途に道を開くことになる」と話している。
「このプロセスの開発は、大変革をもたらす可能性がある。それは、医療、航空宇宙、自動車など多くの分野で利用可能である。コンポーネントの重量やサイズが重要な分野、あるいはコンポーネントが総合データ転送や封止された接続経路の保護から利益を受ける分野である」。
THREADは、カプセル化されたエレクトロニクスを必要とするコンポーネントの製造でも優位性がある。電気的接続を必要とする医療プロテーゼ、家電、構造化部品で使われるコンポーネントは、これまでは外的にコンポーネントに取り付けられていた。
「封止された」接続経路の性質も、塵による汚染、腐食、衝撃に敏感なコンポーネントにはメリットがある。
「THREADは、既存のAMプラットフォームの拡張技術として開発され、次世代のAM技術に組み込まれる可能性がある」とMark Cockingは話している。
また、同技術の商用化を進めているChris sは、「THREADは積層造形されたコンポーネントの機能を変革すると見ている。様々な業界からのフィードバックは、このような機能の現実的な必要性を示しており、新たな潜在的なアプリケーションが日々話題に上っている。これは、現実の工業上の問題を解決する独自の技術を駆使するAMRCの好例である」とコメントしている。
AMRCは、様々な商用市場向けにTHREADプロセスと技術の開発を進めている。