April, 12, 2017, 東京--NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)は、グローバル展開しているデータセンターの間を接続するネットワークに、大容量伝送かつ省スペース、省電力な400G伝送装置を、2017年4月14日より順次導入する。
これによりNTT Comの基幹網は、従来の2倍以上となる19Tbps以上の伝送容量を1光ファイバあたりで確保できることとなる。
導入される装置に用いられている400G伝送技術は、日本電信電話株式会社(NTT)の研究成果であるデジタル信号処理技術を活用したものである。
装置の主な特長
(1)世界最高水準の省電力・省スペースを実現
NTTの研究成果であるデジタル信号処理技術と16nm CMOS技術の相乗効果により、ビットあたりの消費電力を約75%削減(従来装置比)、またビットあたりの装置占有スペースを約80%削減(従来装置比)した。面積などにゆとりのないデータセンターにも迅速なサービス提供が可能となる。
(2)従来の2倍の伝送容量を確保
NTTは、400G光信号生成に関する研究において、光の位相と振幅の両方に情報を重畳させる16QAM変調信号とサブキャリア多重を実現した。この成果が用いられている導入装置では、1光ファイバあたり、従来システムの2倍以上の伝送容量を実現できる。
(3)幅広いニーズに応えるための新インターフェイス(OTNインターフェイス)提供
近年ホールセール事業者やデータセンター利用者を中心にニーズが増加している OTNインターフェイス(OTU2/OTU2e/OTU4)を、またNTTの研究成果であるOTUCn対応フレーミング技術を活用した400GbEインターフェイスを、NTT Comの法人向けネットワークサービスのオプションとして、順次提供開始する。
(4)柔軟かつ迅速な機能拡張が可能なディスアグリゲーションアーキテクチャ
従来の高機能なオールインワン型の専用装置ではなく、必要な機能部/モジュールごとに再配置が可能となるディスアグリゲーションアーキテクチャとSDN技術を組み合わせることにより、NTT Comは柔軟・迅速に、新たなサービスや機能を提供することが可能となる。
(詳細は、www.ntt.co.jp)