March, 21, 2017, 東京--富士通オプティカルコンポーネンツ(FOC)は、3月21日~23日まで、米国カリフォルニア州ロサンゼルスで開催されるOFC 2017展示会において、単一波長600Gコヒーレント通信を可能とする、高帯域CFP2 ACOトランシーバのライブ デモンストレーションを実施する。
製品は、FOC製64 Gbsud LN変調器と64 Gbaud集積コヒーレントレシーバを採用することにより、従来のCFP2 ACOトランシーバに比べて2倍の64 Gbaud のシンボルレートへの対応を可能とし、DP-64QAM変調フォーマットのサポートにより、単一波長で600Gbpsまでのコヒーレント伝送を実現できる。
この製品の採用により、データセンター間接続やメトロネットワーク用途のコヒーレント通信の更なる大容量化が可能になる。
近年、クラウドコンピューティング等の普及により通信トラフィックが急増しており、さらに本格的なIoT(Internet of Things)時代を迎え、今後通信トラフィックの増加がさらに加速することが予想されている。これに対応するため、通信ネットワークへの100G光ネットワークの導入が現在急速に拡大しており、また更なる大容量化のニーズに対応するため、次世代の400G超ネットワークへの要求が高まっている。
伝送容量の拡大手段としては、シンボルレートの高速化、変調フォーマットの多値化、キャリア数の増加の3つの手段が考えられる。現在実用化されている100G/200Gコヒーレント伝送で用いられている方式は、32 Gbaud、DP-QPSK 16QAM、シングルキャリアの方式が主流。
FOCは、シンボルレートを現在の32 Gbaudから、64 Gbaudへ高速化した自社製64Gbaud LN変調器、64Gbaud集積コヒーレントレーバ)の採用とDP-64 QAM変調方式への対応を可能にすることにより、単一波長600Gコヒーレント通信に対応した高帯域CFP2 ACOトランシーバの開発に成功した。