January, 10, 2017, Albuquerque--トライルミナ(TriLumina Corp)は、ADI(Analog Devices, Inc)との提携を発表した。目的は、自動車FLASH LiDARシステム向けの新しい集積固体照射モジュールの実現。
トライルミナのVCSELアレイレーザエミッタとADIの特許申請中の高速パルスレーザドライバとを統合することで、単一の表面実装ICパッケージで高光出力を達成するクラス最高の発光体が可能になる。この組み合わせは、コスト効果の優れた高性能LIDARシステムに向けた画期的な成果となる。トライルミナのADIとの提携は、次世代自動車LiDARシステムにおける不可欠なプレイヤとしての同社の位置を示すものである。
「トライルミナは、固体、裏面照射フリップチップVCSELチップアレイをベースにした独自の発光デバイスを提供する。ADIのドライバ技術と組み合わせるとこれらのレーザは光出力を強めることができ、FLASH LiDARシステムの範囲を一段と広げることができる」とトライルミナのCEO、Brian Wong氏はコメントしている。
ADIの自動車安全グループ、ゼネラルマネージャー、Chris Jacobs氏は、「LiDARはRADARや慣性センサとともにADIの自動車安全戦略の重要な柱である。緊急自動ブレーキ(AEB)や自動運転などの機能が、ますます一般的になってきているので、LiDARは安全システムの重要要素となる」と話している。
ADASは、衝突回避、歩行者検出、多様な自律走行機能など、安全のための一連のセンサを組み込んでいる。将来の自動車安全システムは、カメラ、RADAR、LiDARのセンサ融合に依存する。LiDARは、対象認識とキョリ測の両方ができるので、カメラとRADARとのリンクとなる。現在の自動車LiDARソリューションは、大きな機械的サイズ、低い信頼性、高コストと言った著しい欠点がある。トライルミナと、確立された自動車サプライヤADIとの連携は、こうした弱点を克服し、LIDARシステムの大量導入を可能にする。
(詳細は、www.trilumina.com)