パーキンエルマ、高スループットイメージングシステム発表

March, 12, 2014, Waltham--パーキンエルマ(PerkinElmer, Inc)は、LaminaマルチラベルスライドスキャナをUSCAP 2014年次会議で発表した。
Laminaスキャナは、病理学者による蛋白発現量、ホルマリンで固定しパラフィンで包埋した(FFPE)組織切片における疾患マーカー間の関係の研究に役立つように設計された高スループットイメージングシステム。これにより研究病理学者はより効果的な療法や治療に向けて疾患の理解を一段と深めることができる。
大規模研究施設の要求に合うように構成されたLaminaスキャナには、パーキンエルマ独自の自己蛍光減少技術(ART)とともに明視野蛍光画像診断法が搭載されており、組織固定法の不要な副産物である自己蛍光、および蛍光色素分子からの信号が多数のチャネルに漏れ出る蛍光色素分子クロストークの干渉を抑制する設計となっている。これらの効果のいずれもが実際の信号を見えにくくし、結果的にスライドの評価が不正確になる。Laminaスキャナは、スライド全体のスキャニング中にこれらをリアルタイムに改善するので、蛍光標識された組織のタンパク質バイオマーカー発現がよく見えるようになる。その結果、Laminaスキャナを用いることでユーザは、組織学標本からより正確な情報を得ることができる。
Laminaスキャナは、ヘマトキシリンとエオシン(H&E)免疫組織学(IHC)、免疫蛍光標識された組織切片、組織マイクロアレイ(TMA)の高品質、デジタル、全体像スライドを生成し、これらを劣化無しに電子的に蓄積し共有することができる。