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3Dプリンティング材料市場、2022年に18億7100万ドル

November, 29, 2016, Milpitas--アライドマーケットリサーチ(Allied Market Research)の3Dプリンティング材料市場レポートは、2016-2022年の予測期間に世界市場はCAGR 18.3%で成長して、2022年に18億7100万ドルに達すると予測している。
 同調査によると、ポリマセグメントが予測期間を通じて最高収益を生み出すセグメントにとどまる見込み。2015年の世界市場ではUSが主位、USは予測期間を通じてNo.1の座を維持すると見られている。
 3Dプリンティング材料の需要は、驚異的に成長してきた。これは、3Dプリンタの販売増(特にデスクトッププリンタ)、自動車、コンシューマ製品、航空宇宙と防衛、ヘルスケア、産業分野などへの浸透が拡大したためである。3Dプリンティング材料市場は、発展段階にある。業界のプレイヤすべてが積極投資して、戦略的な提携やコラボレーションを通じてそれぞれの製品セグメントで新たなビジネスの道を見出そうとしている。3Dプリンティング材料需要を促進する主要素には、3Dプリンタの重要特許の期限切れ、安価な3Dプリンタの販売、プロトタイプ開発の容易性、コアおよびモールド製造、製品やパーツ製造の複雑さ低減が含まれている。しかし、材料の高コストとともに、人、植物、動物への毒性などの要素が、予測期間で市場の成長阻害要因になると見られている。R&Dの進展、産業的提携の増加、エンドユーザー業界の数が増加していることなど、価値連鎖全体で業界のプレイヤにとっては大きなチャンスがある。
 2015年、ポリマが世界の3Dプリンティング材料市場で最大材料セグメントだった。しかし金属セグメントは、予測期間で最高のCAGR 24.4%で成長すると見られている。航空宇宙と防衛、ヘルスケア、産業分野などの業界で浸透が拡大しているためである。R&D投資の増加、材料のイノベーションと低コストプリンタの開発が3Dプリンティング材料市場の需要を促進すると見られている。
 2015年、自動車が首位のエンドユーザーセグメントであり、約1/5の売上シェアを占めた。それにヘルスケア、産業分野が続いている。自動車産業では3Dプリンティング材料は、コアおよびモールド製造とともに、主にプロトタイプ開発に使用されている。

調査結果の要点
・航空宇宙と防衛市場の販売額は予測期間に最高のCAGR 19.6%成長が見込まれている。
・自動車とコンシューマ製品エンドユーザーセグメントは合わせて、2015年の世界市場の40%を占めた。
・ポリマと金属セグメントは合わせて、2015年の市場シェアが90%を超えていた。
・自動車が最大エンドユーザーセグメントで、2015年の市場シェアは約1/5だった。
・USは、2015年3Dプリンティング材料の需要に関して最大市場だった。
・粉体形状材料が予測期間を通じてCAGR 19.7%と高い成長が予測すされている。

2015年北米が3Dプリンティング材料の世界的需要のほぼ半分を占め、予測期間を通じてこの地位は維持されると見られている。APACは、最速成長地域であり、予測期間を通じてCAGR 19.1%成長と予測されている。新興経済で経済的、産業的開発が起こるためである。