November, 28, 2016, Boston--GEは、11月10日に終了した延長株式公開買い付けの結果を受けて、スウェーデンのArcam ABの支配権を持つ株式を買収することで合意に達した。
延長受付期間に買い付けられたArcamの株式は、GEが買収したArcamの株式と合わせて、GEにとって全発行済み株式の約73.57%に相当する。
加えて、GEは株式公開買い付け受付期間をさらに11月29日まで延ばすように申し出ており、残りの株主からのオファーを受け付ける。
スウェーデンMölndalのArcam ABは、金属ベース積層造形用に電子ビーム溶融装置を開発しており、航空宇宙や整形外科業界の顧客と共同で先進的な金属粉体を生産している。同社の2015年の収益は8000万ドル、従業員は約320名。また同社は、カナダで金属粉体関連の会社AP&C、米国コネチカットでは医療積層造形製造会社DiSanto Technologyを経営しており、販売とアプリケーションサイトは世界中に存在する。
GEは、10月27日にコンセプトレーザ(Concept Laser GmbH)の75%の株式を5億9900万ドルで買収することで合意している。この合意によりGEは、今後数年にわたり完全所有権を持つことになる。株式非公開企業コンセプトレーザの従業員は200余名。同社は金属積層造形分野の先駆者。
コンセプトレーザは、粉体層ベース積層造形装置を設計、製造している。同社の顧客ベースは、航空宇宙、医療と歯科産業であり、自動車や宝飾分野にも意味のある影響力を持つ。コンセプトレーザの装置は、現在市販されている最大と最小の両方をカバーしており、チタン、ニッケルベース、コバルト-クロム、貴金属合金を含む多様な粉体材料を加工でき、熱間加工や高級スチール、アルミニウムも含まれている。
GEは、複数の業界にわたり積層造形を促進する好位置にある。数年前から積層造形技術の主要ユーザであり投資してきたGEは、同社の事業で変革的なエンジニアリング、製造力を経験している。
また、GEのGlobal Research Center (GRC)製造と積層造形技術には約15億ドルを投資しており、研究促進に注力した世界的な積層造形ネットワークの構築も行っている。
ArcamとConcept Laserの取引によりGEは、複数の産業分野で積層造形装置、材料、ソフトウエアのリーディングサプライヤとなることに注力できる。産業分野としては、航空宇宙、発電、自動車、医療、エレクトロニクスが含まれる。