October, 19, 2016, Madison--ウィスコンシン大学マジソン校(University of Wisconsin-Madison)の研究グループは、トランスペアレントなグラフェン神経電極アレイの作り方と利用法の詳細を明らかにした。
研究グループが脳のイメージングに使用する透明なセンサ開発を発表したのは2014年。Zhenqiang Ma氏によると、このデバイスに、それ以来、処理しきれないほどリクエストが来始めた。研究グループは、画期的なフレキシブル電子デバイス開発の世界的リーダーととなっている。シースルー、インプラント可能なマイクロ電極アレイは、これまでの開発に著しく先行するものだった。
2016年10月にNature Protocolsに発表された論文では、研究グループは、トランスペアレントなグラフェン神経電極アレイの作り方と利用法を詳細に記述している。アプリケーションは電気生理学、蛍光顕微鏡、OCT、光遺伝学。Ma氏は、「次の世代に取りかかることができるので、こららのやり方を記述した」と語っている。
現在、UW-Madisonの研究チームは、その技術の改善およびそれを足場にする方法に注力するとともに、そのアプリケーションを神経科学から、脳卒中、癲癇、パーキンソン病、心臓疾患、その他多数の領域に広げようとしている。研究チームは、他の研究者も同様の取り組みをすることを望んでいる。
「論文は、他のグループがここから膨大な可能性を探求するためのゲートウエイである。われわれの技術は、グラフェンの重要な体内アプリケーションの1つを実証するものであり、この学際的な分野でさらに革新的な研究が続くと期待している」とMa氏は語っている。