February, 19, 2014, Singapore--ゼコテックフォトニクス(Zecotek Photonics Inc)の完全子会社ゼコテックディスプレイシステムズ(Zecotek Display Ssytems Pte. Ltd)は独自の3Dプリンティングインタフェースプラットフォームの設計を進めている。これは3Dプリンタの現行世代、将来世代および同社特許の3Dディスプレイ技術とのインタフェースとなる。
この3Dプリンティングプラットフォームは、ゼコテックのガラスフリー、オートステレオスコピック、マルチビュー、HD 3Dディスプレイを市販の3Dプリンタと併用して、ラピッド製造プロトタイピングに用いる個体物作製に利用するとき、設計、コスト、時間的な利点が大きくなる。
ゼコテックフォトニクス会長/社長/CEO、Dr. A.F. Zerroukによると、ゼコテックの3Dディスプレイ技術は3Dプリンティング関連のデザインプロセスで大きな利点が得られる。
「3Dプリンタと当社独自の特許3Dディスプレイとの間のユーザインタフェースにより、プリンタで作製される個体物は実在物のように見える。個々のユーザあるいは多数のユーザがどこから見ても完全3Dで対象物を見ることができ、望み通りにその対象を修正できる。インタフェースは、多数の豊富な特徴を持つ双方向性を備えており、設計プロセスで実際通りの3D像を提供できるので、時間、材料、コストを節約することができる」(Zerrouk氏)。
積層造形としても知られている3Dプリンティングは、異なる形状の材料の連続的な層を重ねることによってデジタルモデルから3次元(3D)個体物を作製するプロセス。最初の3Dプリンタは1984年に発表され、この産業の販売額が10億ドルに達するのに約20年かかった。さらに次の5年で、3Dプリンタの年間の販売とサービスの総額が20億ドルに達した。業界アナリストによると、3Dプリンティングの年間の販売額は2015年までに40億ドル、2021年までに100億ドルに達すると言う。
業界急成長の理由は、装置のパフォーマンス向上と使用される材料の範囲が拡大したことである。3Dプリンティングは現在、正規の製法に比べて安価になり、カスタマイズが一段と容易になっている。一方、プリンタと材料のいずれの価格も急速な普及が可能なところまで落ちてきている。
現在、3Dプリンティング技術はプロトタイピングと分散製造のいずれでも利用されている。利用する業界は、歯科、医療、バイオテクノロジー、建築、産業デザイン、航空、軍、土木、地理情報システムなど、数え切れないほどの分野に広がっている。