August, 26, 2016, Scottsdale--車両が独立性が高くなり、自律走行し、それ自体で交通に反応するようになると、自律システムが様々なオンボードセンサや接続インフラストラクチャからデータを集めて処理するようになる。これにより業界は、分散処理とスマートセンサが優勢な現在のADASアーキテクチャをリセットせざるを得なくなる。
自動車OEMsは、強力な、中央処理部と高速低遅延ネットワークをベースにした新しいプラットフォームを採用する必要がある。ABIリサーチ(ABI Research)は、2025年には集中処理ADASプラットフォームを搭載した車両が1300万に達すると予測している。
「OEMが2020年ごろに高度に自動化されたドライビングを見込んでいるので、ADASシステムへの分散的アプローチは長続きしない」とABIリサーチの業界アナリスト、James Hodgson氏は指摘している。「新しい集中ADASアーキテクチャは、センシング、処理、作動を統合して滑らかな経路計画や効果的な衝突回避のための統合的意思決定を可能にする」。
このような移行は、現行のベンダとともに、業界への新規参入ベンダにとって大きな商機となる。NVIDIA, NXP, Mobileyeはすべて集中自律運転プラットフォームを発表している。各社それぞれ開発段階は異なるが、いずれの企業でも特に処理能力に関して共通のテーマが出てきている。プラットフォームは、8 ~12 Teraflop/sを平均値とする。これは現在ADASに搭載されている一般的なスマートセンサよりも数桁上の数字である。
多くの処理能力のないセンサと集中処理部の物理的な分離も車内ネットワーキングベンダにとってはチャンスとなる。マーベル(Marvell Semiconductor)やバレンスセミコンダクタ(Valens Semiconductor)などのEthernetベースのソリューションは、高帯域と厳しい自動車グレード要件を低価格で満たす好位置にある。
(詳細は、www.abiresearch.com)