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症状が現れる前に眼のテストでパーキンソン病を発見

August, 22, 2016, London--UCL(University College London)の研究チームがラットで行った研究で、パーキンソンの症状、震えや筋硬直の症状が表れる前にローコストの非侵襲的な目の検査でパーキンソン病を発見できる。
 UCL眼科研究所の研究チームは、脳に変化が生じ、最初の兆候が明らかになる前に、パーキンソン病に見られる網膜の変化を観察する新たな方法を発見した。
 眼科医で一般的に使用されているOCTを利用することで、網膜の変化を早期に観察することができる。
 この方法は、Acta Neuropathologica Communicationsに発表されており、パーキンソン病の早期診断、処置に対する患者の反応のモニタに使用することができる。この技術はすでに緑内障でテストされており、間もなくアルツハイマ病でもトライアルが始まることになっている。
 パーキンソン病は、500人に1人に影響を与え、世界で2番目に多い神経変性疾患である。脳のドーパミンを作る細胞が70%以上破壊されると、一般に明確な症状が出てくる。
 実験モデルの網膜の変化の観察に続いて研究チームは、神経細胞の保護に役立つ、抗糖尿病薬Rosiglitazoneの新規処方バージョンで動物を処置した。薬を使用した後、明らかに網膜の細胞死が減り、脳の保護作用の証拠が出ていた。これは、パーキンソン病の治療としての可能性を示唆している。
 「この発見は、この新しい処方で早期に診断し処置できれば、何千もの患者の苦痛を抑え、取り除く可能性がある」とUCLのDr Eduardo Normandoはコメントしている。