August, 2, 2016, Peachtree City--エマーソンは、最大12種のガスを同時に高精度検出、分析する連続ガスアナライザを発表した。
高精度で使いやすく経済的なプロセスガス分析とエミッションモニタリングシステムに対する世界的な要求に応えてエマーソンは、Rosemount CT5400連続ガスアナライザを発売した。
同じアナライザにチューナブルダイオードレーザ(TDL)と量子カスケードレーザ(QCL)技術を独自に統合したCT5400は、特許となっている「レーザチャープ」を使い、ほぼ瞬時に高分解能分光法で広範囲の分子を検出し特定する。検出範囲は、近赤外と中赤外分光光束で、ダイナミックレンジはサブppmからパーセントレベルに強化されている。
連続的なキャリブレーションと検証を必要としている従来のプロセスガスアナライザや、計測が1、2の成分に限られる他の単一レーザベースシステムとは異なり、CT5400のモジュラーとスケーラブル設計は、最大6台の高分解能レーザモジュールを搭載し、最大12の重要成分を同時に検出、計測、モニタできる。このため、多数のアナライザやサンプルハンドリングシステムの必要性がなくなる。CT5400は、今日利用できる他のアナライザ技術の高精度、ローコスト代替となる。
CT5400ラックマウントアナライザは、プロセスアプリケーション、DeNOX/SCR、硝酸アンモニウム先駆体、連続エミッションモニタリングシステム(CEMS)、連続大気モニタリングシステム(CAMS)向けに設計されている。最近発表したRosemount CT5100アナライザと共通の計測原理の多くを共有しているCT5400は既存シェルタのプラント、あるいは安全領域アプリケーションで、安価な代替となる。
「チャープ法を利用することでRosemoundレーザベースガスアナライザは、応答時間が大幅に速くなり、連続計測ができる。一秒以下の計測によりオペレータは、プロセスに合わせることができるので、緊急事態に発展する高価なアップセットは避けられる。こうして、CT5400は、プラントマネージャやアナライザオペレータに大きな安心をもたらす」とエマーソンQCLアナライザ製品マネージャ、Dr. Ruth Lindleyは話している。
「計測は直接、第1原理であり、計測を推測する多くの従来技術とは異なる。これにより精度が向上し、頻繁なキャリブレーションの必要性がなくなる」と同氏は付け加えている。