July, 27, 2016, Wellesley--BCCリサーチ「3Dプリンティング世界市場」によると、3Dプリンタは、2015年の世界3Dプリンティング市場で最大セグメントだった。同社の予測では、今後このセグメントは縮小する。それに対してソフトウエアとサービス市場が2016-2021年の期間に大きく伸びる。全体として、3Dプリンティング世界市場とそのセグメントは2桁成長が見込める。
3Dプリンティング、積層造形(AḾ)は、デジタルモデルから実質的に任意の形状の固体3D物体を形成するために積層を用いるプロセス。これは特別に処方されたプラスチックなどを用いて達成される。一般に、プラットフォームに様々な形態で連続的な材料の層が形成される。
3Dプリンティングの世界市場は、2016年に約37億ドル、5年のCAGR 23.2%成長で2021年には104億ドルを超える見込み。
コンシューマ製品製造は2015年には最大ユーザで、市場全体の17.6%と推定される。次が自動車セグメントで17.5%。医療と歯科製品はNo.3で、市場シェアは約15%。医療/歯科と航空宇宙セクタは、5年で最高CAGRが予想されており、それぞれ25.9%、25.6%成長。その結果、医療/歯科セグメントは、2021年には約17%の市場シェアとなる。一方、航空宇宙は2015年の12%から2021年には市場シェア14%となる見込みである。
地域市場では、北米がプリンティング、材料、サービスで最大であり、2015年は世界市場の38%を占めた。次に22%(7億1000万ドル)でヨーロッパ、またAPACは19%だった。しかし、APAC市場は成長が速く、2021年の市場シェアは21%に達すると見られている。一方北米のシェアは36%に落ち込み、ヨーロッパは19%となる見込みである。
「3Dプリンタセクタは、2015年3Dプリンティング市場で最大セグメントで、市場全体の51%だつた。次にサービス(27%)、材料(15%)、さらにソフトウエア(7%)となっている。ソフトウエアとサービスセグメントは、2016-2021年に他のセグメントよりも成長が速く、それぞれCAGR 30%、24.5%成長が予測されている。この成長率で、ソフトウエアセグメントは、2021年には市場の11%、サービスは約31%を占める。一方、プリンタの市場シェアは、2021年には43%に落ち込み、材料のシェアは堅調なままにとどまり約15%と予測されている」とBCCリサーチアナリスト、Andrew McWilliams氏は分析している。