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サザンプトン大学、シリコンフォトニクス開発促進に600万ポンド獲得

February, 6, 2014, Southampton--サザンプトン大学の研究チームはシリコンフォトニクスを量産市場に出し、コンピューティング、通信、家電、ヘルスケアなど幅広いアプリケーションで変革を起こすための資金として600万ポンドを獲得した。
シリコンフォトニクスは、光を使って膨大なデータを高速で移動させる。しかも低消費電力であり、現在世界で最も急激に成長している技術の1つとなっている。また、シリコンフォトニクスはデバイス、回路、システムを変革すると見られており、この技術によって高速データ伝送、高解像度TV、高速コンピューティングが可能になり、これら全てが低消費電力で可能になる。
シリコンフォトニクス技術の量産を可能にするために克服すべき重要な研究課題としてサザンプトンの研究チームは次の点が挙げている。ウエハスケールで包括的にテストを行うローコストな方法、ファイバと光チップをパッシブアライメントで接続する技術、光回路の機能を拡大する手段、超低消費電力で高いデータレートの変調器、シリコンフォトニクス内でローコスト集積できるレーザ。
新プロジェクト、’Silicon Photonics for Future Systems’は、これらの研究課題に取り組み、ローコストフォトニクスに革命を起こす。プロジェクトリーダーは、サザンプトン大学オプトエレクトロニクス・リサーチセンタ(ORC)、Graham Reed教授。同教授はシリコンフォトニクス研究の先駆者で、1989年にサリー大学(University of Surrey)にシリコンフォトニクスグループを設立。2013年夏に同グループとReed教授はORCに参加。
「フォトニック通信技術はすでにコアシステムでは非常に活発になっており、現在量産市場の入り口にきている。この移行を実現するには、シリコンマイクロエレクトロニクス用に開発された量産、高精度加工技術を活用しなければならない。当グループは、マイクロエレクトロニクスとフォトニクスの技術を併用して、残っているシリコンフォトニクスの重要な開発課題を解決することでUKをこの移行の最前線に位置づける」とReed教授はプロジェクトの展望について語っている。
このプロジェクトに資金を提供しているのは工学・物理科学研究委員会(EPSRC)、これにはUKの業界パートナー3社(Oclaro, Wentworth Laboratories and Sharp Laboratories of Europe)、国際学術パートナー(KAIST)などが含まれている。