February, 3, 2014, 東京--昭和電工は、半導体製造用特殊ガスのひとつである高純度アンモニアの供給能力を拡大する目的から、中国浙江省にある製造子会社の設備を年産能力1,000トンから2,000トンに引き上げ、2014年1月より運転を開始した。
高純度アンモニアは、液晶パネルや化合物半導体(LED)などの製造工程において窒化膜形成用ガスとして使用される特殊ガス。LEDは一般照明や液晶ディスプレイのバックライトに使用されるが、現在中国では、一般照明用途に加え景観照明用や大型スクリーン用に市場が拡大している。これに伴い、製造拠点が集積する東アジアでの高純度アンモニアの需要拡大にあわせ、供給体制を強化した。
昭和電工は日本・台湾・中国に高純度アンモニアの製造拠点をおいているが、今回の増強により、3拠点合計の能力は6,000トンになる。同社は、現在推進中の中期経営計画“PEGASUS”フェーズⅡにおいて、半導体高純度ガスを成長事業に位置づけており、今年はさらにグローバル展開を推進し、アジアの生産・物流拠点の強化を進め、拡販に注力していく、と説明している。