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紫外可視分光光度計「UV-1850」を発売

April, 21, 2016, 京都--島津製作所は、測光繰り返し精度と迷光性能が向上し、米国食品医薬品局(FDA)の電子記録・電子署名に関する規則「FDA 21CFR Part 11」で要求される機能を備えたソフトウエアで制御可能な紫外可視分光光度計の新製品「UV-1850」を4月20日に発売開始した。
 製品は、国内で累計約3,000台の販売実績がある同社紫外可視分光光度計のベストセラーモデル「UV-1800」の後継機。同等クラスの紫外可視分光光度計は、台数ベースで島津製作所が国内45%を超えるシェアを有している(島津の調査)。新製品「UV-1850」は、特定の波長の光を取り出すための主要部品に自社製低迷光回折格子「ローレライ」を採用しており、各国の薬局方に対応する分解能1nmを実現しながら、一部の紫外域における迷光性能を約2倍に、測光繰り返し精度を3~5倍に向上させた。制御用ソフトウエア「UVProbe」も、米国FDAの電子記録・電子署名に関する規則「FDA 21CFR Part 11」で要求される機能を備えている。また、島津製作所のネットワークシステムへ「UVProbe」を接続することが可能であり、同社製の各種クロマトグラフやフーリエ変換赤外分光光度計などの分析装置と一括したデータ・ユーザー管理を行うことができる。

新製品の特長
1. 測光繰り返し精度の向上や低迷光を実現、精度の高い分析が可能
装置内の分光部で特定の波長の光を取り出す素子として、島津製作所の紫外可視分光光度計の最上位機種にも搭載されている自社製の低迷光回折格子「ローレライ」を採用。液体やフィルム、薄膜など、多様な試料を精度良く測定でき、前機種比で一部の紫外域における迷光性能が約2倍に、測光繰り返し精度は3~5倍に向上。

2. 「FDA 21CFR Part 11」を始めとする各種規制・ガイドラインに対応
 新製品は、1nmの分解能を達成しており、各国の薬局方に対応した分析が可能。また、制御用のソフトウエア「UVProbe」は、米国FDAの電子記録・電子署名に関する規則「FDA 21CFR Part 11」で要求される機能を備えており、ラボ内の島津製作所ネットワークシステムに接続することで、各種クロマトグラフや赤外分光光度計、蛍光X線分析装置など、当社他機種と一括したデータ・ユーザー管理が可能。

3. 省スペースながら高い汎用性
新製品は、幅450mm×奥行490mm×高さ270mmというコンパクトなサイズながら、スタンドアロン機としてもPC制御機としても使用することができ、データを本体から直接USBメモリへ保存することもできる。また、操作パネルの配置を見直し、視認性を向上させた。さらに、オプションの溶出試験システムや自動測定システムなどを本製品と組み合わせることで、分析の効率化や目的に応じた専用機化を図ることができる。
(詳細は、www.shimadzu.co.jp)