April, 14, 2016, Washington--ヘリオットワット大学(Heriot-Watt University)、Duncan Hand教授のチームは、UVナノ秒パルスレーザを使って、金属表面にマイクロサイズで独自のホログラムを彫り込み、不正開封防止を実現する。
数kHzで供給される個々のレーザパルスが、極めて正確かつ局所的に表面を溶かし、光学的に滑らかな模様を金属に作り出す。レーザビームを操作して特異パタンを作ることで、ホログラフィック構造が作製され、これが高価な製品やコンポーネントの安全保障マーキングとなる。
プロジェクトに取り組んでいる研究者、Dr Krystian Wlodarczykは、「ホログラムは裸眼で見ることができ、滑らかで光る質感となっている。これらは、局所的損傷に対してはロバストであり、ローコストの市販レーザポインタからの平行光を使うことで読み出せる。したかって、国境係官やコンシューマは、アイテムの真偽を検証するために高価な技術を必要としない。実際、ホログラムは、スマートフォンのフラッシュライトを使っても読むことができる」と説明している。
ホログラムは、必要に応じて文字、ロゴ を含む回折画像を生成できる。溶融プロセス、または溶融と蒸着の組み合わせで加工する。ホログラムの個々の模様は、非常に小さな、サブミクロンの深さ制御で作製される。
ホログラムピクセルの形状は、非常に重要である。それらが、ホログラフィック構造の光学的性能に影響を与えるからである。ホログラムによって生成される回折画像の最大効率(コントラスト)を得るには、ピクセルは一定の深さを持っていなければならない。理想的には、平坦な「光学的にスムース」な土台が必要である。