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ノキア、Passive Optical LAN (POL) ソリューションを発表

April, 8, 2016, Tampere--ノキアは、より迅速でコスト効率に優れたローカルエリア網 (LAN) の展開方法をネットワーク事業者や企業にもたらすPassive Optical LAN (POL) ソリューションを発表した。狙いは、ギガビットサービス、WiFi、クラウド、動画ストリーミングやファイル共有等の大容量アプリケーションにより、今日のネットワーク要件が再考を迫られている現況に対処することにある。
 ノキアのPOLソリューションは、大容量でスケーラブルな新オプションの提供を通じて、こうした課題に対処する。このソリューションでは、従来の銅線を用いたLANに比べて少ない設備投資で済む一方、運用コストも低く抑えることができる。このソリューションは、既に世界で数億人のサービス利用に提供され、実証・確立済みのGigabit Passive Optical Network (GPON) ファイバ技術に基づいており、従来のEthernetを用いたLANに比べて、設置スペースや消費電力の平均50%削減を実現。実質無制限のデータ容量を提供し、1本の光ファイバケーブル上で動画・音声・データの全てのニーズに対応可能。
 ノキアは今回の発表を契機として、自らのローカルエリア網をよりコスト効率良く展開したい、と望んでいるネットワーク事業者、企業、官公庁、医療や観光のサービスプロバイダ、高等教育機関、その他の顧客をターゲットに、営業活動を展開する。高まるコミュニケーション需要に対応するため、KDDIがノキアのシステムをインテグレーションしてPOLを展開した直近の事例もあり、日本のサービス業界にとってはこれらのメリットが決定要因となった。
 Current Analysis社でブロードバンド・ネットワーク及びマルチプレイサービスを担当する主席アナリスト、Erik Keith 氏は「ここ数年でPOLへの関心は劇的な高まりを見せている。これはEthernetを用いたLANに比べて、POLアーキテクチャーにはサービス実現や運用効率の点で相当な優位性がある、という事実に世界中の企業が気づき始めたからである。ノキアや他の大手ベンダーが市場に参入し、既存のイーサネットLANモデルに比べて魅力的で将来性も備えたオプションを提示するに連れて、POL市場の勢いが加速するものと予想している」とコメントしている。
ノキア固定網部門提供のPOL ソリューションの概要
ノキアのPOLソリューションはGPON技術をベースに、下記で構成:
・7360 ISAM FX 大容量ファイバプラットフォーム
・7368 ISAM ONT ファイバ終端ポイント
・5571 POL Command Center (PCC) 直観的管理システム