April, 5, 2016, 東京--大陽日酸(TNSC)は、子会社である大陽日酸(中国)投資有限公司を通じて、中国吉林省長春の有機EL材料ベンチャー企業である吉林奥来徳光電材料株式会社(Jilin OLED)に出資し、同社製品のグローバル市場における独占販売権を獲得した。
1.業務提携の概要
大陽日酸は、中期経営計画「Ortus Stage 1」のイノベーション戦略に基づき、ベンチャー投資による高付加価値製品並びに差異化製品の取り込みを推進している。
Jilin OLED社は2005年に設立した中国ベンチャー企業で、高純度なOLED材料開発で成長しており、中国の主要なディスプレイメーカーにも材料を供給している。
OLED産業は中国の戦略的産業に位置付けられており、今後見込まれる中国国内での需要増に対応すべく、Jilin OLED社は製造能力の強化を行ってきた。ディスプレイメーカーなどの顧客との強固な関係を構築しており、中国国内のみならず国外へもビジネスを拡大している。
今回の出資は、大陽日酸のエレクトロニクス戦略の一環として、成長するOLEDディスプレイ市場に対する施策の一つであり、TNSCグループのブランドと販売網を通じて、成長が著しいアジアを中心とした市場へJilin OLED社のOLED材料と同社のガスの両製品を提供していく。
また、大陽日酸が培った半導体関連製品の品質管理技術をもとに、Jilin OLED社製品の品質レベル向上を加速し、今後は開発体制における両社の協力により、ガス・液体材料でTNSCの高度な精製技術をOLED材料に展開していく。
(詳細は、www.tn-sanso.co.jp)