January, 15, 2014, San Francisco--LIMOは、2014年2月にサンフランシスコで開催されるフォトニクスウエスト(Photonics West)でLIMO g2Tスキャンシステムを発表する。
同社によると、スキャニング技術を統合した、このコンパクトな「ガウシアンからトップハット」へのコンバータは、6インチのソーラウエハの迅速かつ正確なレーザ加工に最適である。
「当社のオールインワンモジュールによって太陽電池を、より迅速かつ正確に、局所的に加工でき、結果的に以前よりも経済性が向上する」と、LIMO Lissotschenko Mikrooptik GmbHの先端光学ソリューションディレクタ、Dr. Oliver Homburgは説明している。同氏によると、重要な点はスキャン速度、描き込んだラインの品質、自由にプログラムできて太陽電池のデザインを素早く変えられる柔軟性。
LIMOは、2013年早期に太陽電池(PV)業界のユーザに包括的なソリューションを紹介した。そのシステムは特に、単一モードレーザ(532nm)を用いたレーザ直接加工用に設計されている。スキャン領域は160×160mm2(スポットサイズは75×75μm2)であることから、同システムは太陽電池加工に適している。
このシステムの技術的要点についてDr. Homburgは、「g2Tスキャンシステムは2つの異なる光学コンセプトの利点を組み合わせたものだ」と言う。1つは、ガウシアンを「トップハット」プロファイルに変換すること。これによって非常に滑らかなエッジを持つ高精度の溝が実現できる。この技術を用いない場合、一般的には鋸型のパタンになる。2つ目は、同システムがガルバノミラーと専用Fシータレンズを組み込んだクローズド・オプティカルコアを持つこと。これら2つの技術を組み合わせることでg2Tスキャンシステムは、高速(20m/s以上)で材料を加工することができ、同時に精度とプロセスの安定性も高めている。プロセスが安定していると言うことは、インラインで使えるようにアップグレードできると言うことであり、この点はPVメーカーにとって重要である。また、制御ユニットは既存システムへのモジュール組込を簡単にするものである、と同社は説明している。
(詳細は、 www.limo.de)