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ツェップラー研究所、記録的な長さの高性能PBFを製造

December, 1, 2015, Southampton--サウサンプトン大学ツェップラー研究所(Zepler Institute)の研究チームは、低損失、広い伝送帯域、過去最高長11kmの中空フォトニックバンドギャップファイバ(PBF)の製造に成功した。PBFは、これまで数100m長しか製造されていない。
 1560nmで長手方向に5dB/kmの均一な損失を持ち、>200nm帯域をサポートするそのファイバは、19セルコア、5リング構造。製造には、従来の2段階スタック&ドロー技術を用いた。
 ツェップラー研究所のシニアメンバー、Dr Marco Petrovichのチームは、同ファイバを用いてCバンド全域でエラーフリー、低遅延、直接検出10Gb/s伝送を実証した。
 長尺のフォトニックバンドギャップファイバ製造は極めて難しい。通常のファイバは、特性は使用する材料に依存するが、PBFの特性はその構造に依存するからである。その特性を与えるノードやストラットは通常、たとえサイズが数nmでも、サブミクロンスケールになる。「こうした構造の非常に小さな変化でもファイバの特性を変える。われわれのファイバの特性は、長さ全体で一貫していることを示した」とPetrovich氏はコメントしている。
 様々な新しい数値的、実験的製造から得られたファイバ特性に対する理解が進んだこと、また最近研究チームが開発した評価ツールによってブレイクスルーが可能になった。
 「11kmスパンで、ダイレクトディテクションを使い10Gb/sデータ伝送を実証した。ペナルティは極めて少なく、従来ファイバに対する遅延減少は推定で>15µs。ファイバ線引きプロセスのわれわれの数値モデルから、そのプロセスをさらに拡大することで一段と長いファイバの製造が可能であり、究極的には非常に低損失のファイバも可能であるという自信を得ている」と同氏はコメントしている。