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東芝、ポータブル型の有機EL照明を被災地の避難所に提供
掲載日:2011/6/20
東芝は、有機EL(エレクトロルミネッセンス;別名OLED)を利用したポータブル型の照明器具を開発、宮城県気仙沼市内の避難所に50台を贈呈した。薄いという特長のある有機ELは、面発光の目にやさしい光を放つため、避難所での読書灯や手元灯といった応用を念頭に入れ、このほど贈呈した。予定では100個製造する。
LEDはチップの大きさが0.3mm角程度の製品が多く、点光源に近い。これに対し有機ELは、発光強度がLEDほど強くないため面光源としての応用がある。しかも発光体となる有機ELは厚さが数100nmと極めて薄いため、ハウジングしても5mm以下の薄いケースに入れることができる。
乾電池や太陽光の充電池で駆動できるため、電力事情に関係なく使えるというメリットがある。太陽光の充電池には内蔵したUSBコネクタを通じて、接続できる。東芝にとっては10億円相当の義援金活動の一環として被災地を支援すると同時に、ポータブル照明としてのマーケティング調査の意味もある。こういったニーズを踏まえ今後の有機EL照明のマーケティングに生かすことができる。この照明器具そのものの一般売りはしない。
(株)東芝
Tel: 03-3457-4511