Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

January 30, 2014, Boston--LED照明、最適化された照明器具の市場は、優れた特性と価格下落に後押しされて次の10年で12倍以上に成長する。現在の市場規模は20億ドルであるが、今後CAGR 25％で成長して2023年には250億ドルに達するとラクスリサーチ(Lux Research)は予測している。
ラクスリサーチは、歴史的トレンドと予想平均価格下落を利用して、オフィス、産業用照明および街灯などの各最終市場アプリケーションでLEDの普及率を計算するモデルを作成した。それにより、埋込式モジュラーが最大のLED照明器具市場となり、2013年の市場規模15億ドルから、蛍光灯など既存製品の置き換えにより2023年には145億ドルに達すると予測している。
「LEDパッケージは急速にコストが下がり効率が改善されているので、LED照明器具のコスト構造が変わる。また、二次的なオプティクスやドライバなど他のコンポーネントにビジネスチャンスが訪れる」とラクスリサーチのChristopher Hwang氏は説明している。同氏は、調査レポート「2023年のLED照明器具市場の商機」の筆頭著者。
同氏によると、このトレンドは埋込式モジュラー、ハイベイ、道路照明の交流電流(AC) LEDや高CRI LEDなど新しい技術の普及率に影響をあたえる。

LED市場の展望
・効率がLEDパッケージコストを下げる。LEDパッケージコストは、80％以上下落して4ドル/klmになる。これは効率の改善、製造歩留まり向上および利用促進による。結果として、標準的な3500ルーメン埋込式モジュラーのBOM(部品表)は35％落ちる。2013年で85ドル、これが2023年には55ドルになる。
・高CRI LEDはニッチ製品にとどまる。AC LEDベースの照明器具は2018年までにはコスト競争力が出るが、技術的優位性は、埋込式モジュラー照明器具などローパワーアプリケーションにしか見られない。対照的に、高CRI照明器具は、2023年には9％のコストプレミアムがついてニッチ製品にとどまり、高占有率アプリケーションで採用される。
・オプティクス市場には膨大な商機。LEDパッケージ市場は、オプティクスやドライバの商機の陰で縮小して見えるようになる。二次的オプティクス市場は、単独で最大の成長機会が見込めるコンポーネントであり、2023年には69億ドルになる。一方、ドライバ市場は、49億ドルに達する。
(詳細は、 www.luxresearchinc.com)