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ソウル半導体、無極性LED、アクリチの開発状況を発表
March 12, 2012, 東京--韓国のソウル半導体は、無極性LEDについて2012年末ごろにサンプル出荷、2014年には量産出荷をする計画であるという。無極性LED は大幅にルーメンを向上させると期待される。米カリフォルニア大学サンタバーバラ校の中村修二氏と協力して開発中である。
また同社独自のACとDCのどちらでも直接接続できる白色LED 光源「アクリチ」については、日本市場での販売を見据え開発を進めているという。アクリチは日本ではちらつきの点から主照明には採用されていない。また電気用品安全法(PSE )の規制により現在量産出荷しているアクリチ2は日本で販売できなくなるため、「日本市場に対応できるよう開発を進めており、あらたなバージョンで提供することになるだろう」(ジャパンソウル半導体 代表取締役の堤伸行氏)。ちらつきを削減するため、電流が流れない時点であるゼロポイントにおける輝度を上げるといった研究開発を進めている。
アクリチはコンバータなどを追加する必要がないため、照明メーカーにおいて部品を用意する点数が少なく小型化が可能であるというメリットがある。また組み込んでいるICは高寿命であるため、LEDそのものの寿命が保証できるということだ。電球型の使用が多い海外ではすでに多くの企業で主照明やシャンデリア向けなどに採用されているという。出力効率は90%以上、高調波歪みは25% 以下。2013年までのロードマップとして、半年ごとに10% 効率を上げていくという。
ソウル半導体の日本での白色LEDのシェアは4%であり、そのうち約3分の2が照明、3分の1がバックライト用途。2011年における日本全体の売上は昨年比で60%増であった。世界では2016年までに20% のシェアを目標としている。また現在同社が登録保有する特許は世界で1万以上。