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Verticle社、世界初の6角形LEDチップ量産
February 24, 2012, Dublin--バーティクル社(Verticle, Inc)は、Honeycomb 6角形LEDチップの量産を発表した。このチップは、同社特許の銅(Cu)基板と化学切断技術を用いて開発したもので、これにより光取り出し効率を高めている。
この垂直構造のLEDチップの特徴は、同社CEO、Dr. Mike Yooによると、従来のサファイア基板、シリコン基板を用いた正方形、方形LEDチップに比べて、光取り出し効率が向上し、均一なビームプロファイルが得られる点にある。
従来のレーザスクライビング/ダイシングを用いて様々な形状のLEDチップを作製する試行は多かったが、これまでに成功したのはわずかにダイヤモンド形状と三角形のLEDチップだけだった。しかも、これはR&Dレベルの話で、製造レベルでは成功していない。バーティクル社が開発した化学的チップ切断技術によりチップ劈開工程は極めて容易になり、従来の劈開技術と比べてスピードアップした。これにより、いかなる形状のチップでも、円形のチップでさえも製造可能となった。
また、Honeycombでは、正方形、方形のLEDに比べて、ダイオードのパフォーマンスが向上する。LEDチップの光効率は、活性層への効果的な電流密度に依存するのが、6角形とすることで電流拡散の制御性が向上する。Honeycombは高電流動作が可能であるので、輝度も高くなる。
従来の方形、正方形LEDチップでは、円形レンズとともにパッケージングされるとビームプロファイルが歪む。それに対して、6角形のLEDチップは、チップ形状が円形に近くなるので、ビームプロファイルの歪みは遙かに少なく、ダークスポットが大幅に縮小する。このため、円形レンズとともにパッケージングした後の同じE/O特性を持つ従来の方形、正方形チップと比較すると、光束強度は遙かに大きくなる。Honeycombチップは従来チップと同じフラット形状のパッケージを使用できるので、追加コストなしでシステムのパフォーマンス向上が得られる。
また、銅基板のHoneycombは熱および伝導特性も優れている。バーティクル社によると、順電圧3.1-3.4V、350mAで光出力は370-420mWとなる。
(詳細は、www.verticleinc.com)