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旭化成、米国Crystal IS社と買収契約締結
January 13, 2012, 東京--旭化成は、高品質な窒化アルミニウム(AlN)基板を用いた紫外発光ダイオード(UV-LED)の開発を進めている米国のベンチャ企業Crystal IS(CIS社)と、2011年12月28日付でCIS社の全株式を取得する株式売買契約を締結し、子会社化する。
旭化成は今後、両社が有する競争優位技術を融合発展させ、成長が期待されているUV-LED市場への参入と省エネルギーデバイス分野への展開を目指す。
旭化成では、現在実行中の中期経営計画「For Tomorrow 2015」の中で、環境・エネルギー、住・くらし、医療の3分野において「これからプロジェクト」を設置し、新事業創出に向けた取組みを展開している。
この一環として同社では、世界最高水準のAlN単結晶成長技術と、これを活かしたUV-LED技術を有するCIS社の一部株式を2010年7月に取得し、AlN単結晶基板の共同開発を推進していた。
CIS社は、高いAlN単結晶成長技術をもとに、UV-LEDにおいて世界最高水準の効率・長寿命を実証しており、実用化に向けた検討を進めていた。
旭化成は、「CIS社の技術と自社の高度な薄膜・デバイス技術を融合することで同社の化合物半導体事業の拡大につながると判断し、CIS社とUV-LED事業拡大に関しての将来構想が一致したことにより、買収の合意に至った」と買収までの経緯を説明している。
旭化成は、CIS社の子会社化により、AlN単結晶成長技術の工業化を早期に実現する。同時に、両社が有する競争優位技術を融合発展させ、成長が期待されているUV-LEDの早期事業化を目指す。また、将来的には UV-LED事業のみならず、AlNの特長を活かした、省エネルギーニーズに対応したデバイスへの応用および事業展開についても検討を進めていく。