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オスラム、赤色LEDで200lm/Wの壁を破る
October 14, 2011, Regensburg--オスラム(OSRAM Opto Semiconductors) はR&D Labで、赤色高出力LED電気–光効率61%の効率記録を達成した。
ラボパッケージに収めた1mm2チップは、波長609nm、動作電流40mAで201lm/Wの記録的値を達成した。動作電流代表値350mAでは、発光効率は一段と際立つ168lm/Wであり、これの意味するところはこの消費電力でも電気エネルギーの半分以上が光に変換されるということだ。
OSRAM Brilliant MixコンセプトのようなLED色混合システムは、特に一般照明アプリケーションを狙った最新のトレンドである。これらのシステムにより、温白色からニュートラルホワイト、昼光白色まで、どんな種類の白色でも創り出せる。同システムの全般的なパフォーマンスレベルは、個々のコンポーネントが決めることになる。オスラムの新しい高出力赤色LEDによって低い消費電力で光品質が一段と改善される、特に温白色。これは色混合コンセプトにとってプラスになるが、それにとどまらず高効率の赤色LEDを使用するアプリケーションのすべて、一般照明、プロジェクション、自動車分野などにとってもプラスになる。
効率向上とは、同じ電気量から得られる光が大きいことを意味しており、特殊用途では消費電力を落とせることにもなる。同じ輝度レベルを実現するのに必要なチップ数を少なくすることができるので、デザイナーにとっては自由度が増す。同じ輝度を出しながら光源を小さくすることができる。オスラムのLED開発チームDr. Martin Behringerは、「このプロジェクトの成果はInGaAlPチップ技術の全波長に拡張できるので、これらの全ての色で効率を上げることができると考えている。これには、例えば植物照射に必要な波長である660nmも含まれる。1年ほどで、この開発プロジェクトの成果を全波長にわたり製品化できるものと考えている」とコメントしている。
この大幅な出力向上は、最新世代の薄膜技術を用いたチップにより達成された。