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英Zetaが政府資金を利用、60Wの白熱電球並みの明るさのLEDランプを開発

September 29, 2011, UK--英国ZetaLED社は、8Wの消費電力で60W白熱電球相当の明るさを持つLEDランプを開発した。現在寿命試験をはじめさまざまな信頼性品質試験を実施中で、限定サンプルとして少量生産を今年末までに行う予定だ。
同社は、昨年英国政府のTSB(技術戦略室:Technology Strategy Board)とDEFRA(環境・食物・地方問題省Department for Environment, Food and Rural Affairs)からの資金獲得に成功、45万ポンド(70万米ドル)を得てLEDを開発し始めた。2010年7月に多くのLEDメーカーが固体照明のフィージビリティスタディとして4万ポンドを得たが、ZetaとJuice Technology だけが全方位LEDランプの開発を行うとして45万ポンドを得た。
この白色LEDランプは、従来の白色光と同様、全方向に光を発射するタイプであるが、従来のLEDとは違い、大きな放熱フィンなどの放熱板は使わない。LEDをマウントしているのはAl(アルミ)製のかごで、その隙間を空気が通るような構造になっている。しかもこの形は、従来の白熱電球と同じ形状をしていなければならないというTSBの要求に合致している。この熱特性により、1日4時間点灯するとして25年間の寿命を持つ。
LEDランプのその他の特性は、総合効率が76%、力率0.9、演色係数CRIが80強、色温度が3200Kなど。光の輝度は720 lm、白熱灯の806 lmより若干低いが、90 lm/Wの効率になる。調光回路はアルミのかごの内部に設置しており、調光は1%まで絞ることが可能である。LEDチップはかごの半球部分に5個ずつ、上下半球で合計10個使っている。
今回、このランプを100個製作、内50個をテスト用にTSBに納入した。今年末までに1000個生産し、小売価格は20ポンドの予定だが、同社の目標は10ポンドだとしている。Zetaはさらに投資家を募り、製造パートナーを探している。

英Zetaが政府資金を利用、60Wの白熱電球並みの明るさのLEDランプを開発

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