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LED街灯の支柱に薄膜ソーラーを巻き付け、70~100%省電力化

August 8, 2011, Boise-- 米Inovus Solar社は、街の送電網を利用したソーラーLED街灯をWinco Foods店の駐車場に設置した。このLED街灯にはソーラーパネルとインバータ(パワーコンディショナ)を搭載しており、家庭のソーラーパネルと同様、昼間ソーラーで発電した電力を電力会社に売電する仕組みを取っている。
Winco Foods店の駐車場の周囲に沿って6基設置した。バッテリを使わないこの方式では年間の電力コストは24,000kW/hの節約になると見積もっている。CO2に換算して16,000ポンド(7.2トン)になる。
このLED街灯に使うソーラーパネルはこれまでのものと全く違い、支柱の周りにフレキシブルのソーラーセルを巻き付けている。このため、結晶ではなく薄膜のソーラーセルを用いている。従来のソーラーだと、長方形で大きな面積が必要なためライトの上につけると風に煽られることがあったが、今回の方式だと風に煽られることはない。
この街灯の支柱には、パワーコンディショナを埋め込んでいるだけではなく無線システムによって調光も可能にしているため、遠隔操作ができる。例えば、夜遅くには明かりを少し落とし、人がたくさんいるときは明るくするといった具合に光を調整する。この無線技術はIEEE802.15.4規格を使っている。
LED照明だけだと従来の高圧ナトリウムランプやハロゲンランプと比べると50~60%の省電力にすぎないが、ソーラーも組み合わせることで、70~100%の電力節約になっているとInovus社は見積もっている。


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