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IMSリサーチ、GaN LED需給四半期レポート
April 5, 2011, Austin--IMSリサーチ(IMS Research)はGaN LED需給四半期レポートを発表し、LEDサプライチェーンにとって2011年も明るい年になると予測した。
2010年に67%成長で80億ドル規模に達した後、青/緑(GaN) LEDは2011年には38%成長して108億ドルとなり、数量的には49%増、620億ダイとなる。アプリケーション毎の販売額では、TVが最速の成長、97%増、43億ドル。これはLED TVの普及によるもので、TVパネル出荷の51%を占める。モニタや一般照明も急成長が予測されており、前年比で少なくとも57%成長が見込める。
IMSリサーチのSVP、Ross Young氏によると、2010年下期(2H)は、パネルの在庫やパネルあたりのLEDの減少などで精彩を欠いたが、その後の2011年Q1は市場の加速が期待できる。LED出荷は、TVパネルが前期比13%増で50億を超える。4Q10は、わずか1%成長だった。モニタやTVのLEDシェアは引き続き伸びており、240Hz/3Dやハブリッドバックライトパネル用の2011年新デザインではLEDダイの使用数が増える。2010年はLGディスプレイが先行していたが、2011年Q1はサムスン(Samsung)が最も多くのLEDを使用すると予測されている。
2010年2Hは弱含みだったが、MOCVDの出荷は減速しなかった。これはLEDメーカーが、2015年に向けて需要急増という市場予測を受けて、引き続き生産能力増強を行ったため。Aixtron, Applied Materials, Jusung, Taiyo Nippon Sanso、VeecoなどのGaN MOCVD出荷は、新記録232ユニットとなり、年間では798基に達した。市場リーダーは、AixtronとVeecoで、3Q10の市場シェアはそれぞれ53%、44%。2010年はVeecoがシェアを伸ばし、31%から42%とした。Aixtronは、シェアを62%から55%に落とした。
4Q10の地域ごとでは、中国が31%から64%に躍進したが、韓国のシェアは27%からわずか5%に落ち込んだ。中国のMOCVD買いあさりは2011年を通じて続き、シェアが70%に達する。MOCVD市場は健全な成長を続けて1000基を超え、LEDメーカーがさらに増える。
堅調なMOCVD市場の成長にともない、生産能力も2インチ相当で75%と急増するとみられている。Young氏によると、多くの照明サプライヤが6インチウエハに移行しつつあり、2011年を通じて6インチウエハは健全な価格プレミアムを維持するとされているので、サファイアサプライヤにとっては大きなビジネスチャンスとなる。