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住友化学とサムスンLED、サファイア基板事業会社設立
April 1, 2011, 東京--住友化学とサムスンLEDは、LED用サファイア基板に関する製造・販売・研究機能を持つ合弁会社を韓国で設立することで合意した。合弁会社は当初LEDサファイア基板事業からスタートし、将来的にはLED関連部材のトータルプロバイダーとなることを目指す。
LEDは、サファイアインゴットを薄く切って加工したサファイア基板の上に発光層を形成して製造する。LEDは発光効率・演色性に優れた性能を有し、省電力で環境負荷が低いことから幅広い分野での採用が進んでいるが、液晶テレビ用バックライト、照明、自動車向けを中心にさらなる市場の拡大が見込まれており、サファイア基板などの関連部材の需要は今後も増加すると予測されている。
住友化学は、サファイア基板の原料である高純度アルミナや、LED用パッケージ材料に用いられる液晶ポリマー(LCP)などを有しており、昨年初め、100%子会社である 東友ファインケム(本社:韓国ソウル市)においてサファイア基板の開発に着手し、早期商業化へ向けた生産体制の整備を鋭意進めてきた。一方、サムスンLEDは、有望成長分野であるLED事業を将来のコア事業の一つと定め、戦略的な増強投資を計画している。
両社は、協業を通じて各々の技術・市場面などでシナジー効果を実現し、競争力を強化することで、今後も大きな成長が予想されるLED市場で事業の拡大を図ることができるものと考えている。