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ブリッジラックス、シリコン基板LED照明開発で初めての成果
March 23, 2011, Livermore--ブリッジラックス(Bridgelux)は、シリコンを利用してLEDを製造する画期的な技術を開発した。
LEDはエネルギー効率が優れており長寿命であるため、照明用途に適しているが、60Wの電球に比べて価格が高いことが普及の障害となっている。シリコンを利用する理由はここにある。ほとんどのLEDsは現在、サファイアやシリコンカーバイドなどの高価な材料を基板として製造されている。BridgeluxのCEO、Bill Watkins氏によると、コストダウンのために同じ材料の基板を大きくしようとしている企業が多い。より根本的なアプローチは、コンピュータチップのベースである、シリコンに移行することだ、と同氏は主張する。材料のコスト面での優位性に加えて、このアプローチでは理論的には、旧くなって運用コストが安価な半導体工場を活用することができる。Bridgeluxに加わる前に、Seagate TechnologyのCEOとして活躍していたWatkins氏は、シリコンの問題点として、LED用途には扱いにくい点を挙げている。シリコンウエフア上にGaNを成長しなければならないが、結果は普通は従来の材料で製造したLEDのパフォーマンスに達しない。
しかし、Bridgeluxは、8インチのシリコンウエフアを利用して135ルーメン/Wのコンポーネント作製に成功。この材料で初めて商用レベルのパフォーマンスを実現した。歩留まりを向上させ、商用プロセスとするには2~3年はかかると見られているが、Watkins氏はこのアプローチで製造コストの75%削減は可能だと考えている。
「これは、コスト構造を全面的に変えることだ。われわれは、5ドルのバルブが造れると考えている」。
Bridgeluxは、LED用途にシリコンを利用しようと取り組んでいる企業は同社だけではないと考えているが、今回の発表が劇的であるだけに、他社もその進捗のレベルを明らかにするだろうと見ている。