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強度のために選ばれたゴルフドライバーのクラウン部の溶接
“表面形状”と言われるものが最近のゴルフドライバーの設計では流行語になっている。米ニッケントゴルフ社の新しい4DXドライバーは、最新の方向制御技術と“クラシック”な形状を組み合わせた、本当の意味でのアートと科学の融合だ。さらに重要なことは、レーザ溶接された0.4mmのチタンのクラウン部が、現在市販されているドライバーの中でもっとも薄いクラウンであるということだ。ニッケント社のバイスプレジデントでチーフクラブデザイナーのジョン・ヘオフリッヒ氏によると、これは新しいドライバーの性能、音、フィーリングの秘密のレシピだ。
この極薄クラウンによって、同社はクラシックな形状と最先端の重量技術を組み合わせた460CCの方向制御ドライバーを製造するために十分な余剰重量を生み出すことができる。加工前のドライバーヘッドの重量は180g。これがスウィングのスピードを飛躍的に向上させ、最大の飛距離を可能にする。ドライバーの構造は、0.4mmの15-3-3チタンクラウンを取り付けた6/4チタンボディ。クラウンにチタン合金を使用することによって、厚さを50%、重量を20g削減できる。また、報告によると、より良い音とフィーリングも得られる。実際に多くのゴルフクラブを製造するアジアのベンダによってヘッドの設計とその重量の仕様書が検討された結果、レーザ溶接が、加工法として提案された。
「レーザ溶接に求められたのは、クラウンの重量を最小限に抑えることだった。他の工法では、十分な重量を節約することができず、6/4チタン鋳造体よりも強度が高いという理由で15-3-3チタン合金を使わなくてはならなかった。それ以上柔らかい材料を使用すると、0.4mmではクラウンがへこんでしまう。」
同社がレーザ溶接を利用しているのは、今のところ最新版のドライバーのみだ。4DX Fairwayおよび4DX Hybridのチタンとスチールの接合には、まだブレージングが使用されている。