October, 20, 2015, Espoo--フィンランドのアールト大学(Aalto University)とVTT Technical Research Centreの研究グループは、LED発光効率計測の相対的不確かさを現在の約5%から将来は1%に改善する方法の開発に成功した。
同大学、博士課程学生、Tomi Pulliの説明によると、これまで白熱電球ベースのソリューションが測光に用いられてきており、これは人の眼で検出された光を計測している。
ランプメーカーがデバイスのキャリブレーションに使用している光度計は、白熱電球用に製造され、調整されている。これでLEDの効率を計測する際と、結果的に間違いが生ずる。研究チームは、明確に定義されたスペクトルのLEDランプとPQEDディテクタを用いた。これは、VTT MIKES Metrologyとヨーロッパのパートナーとで共同開発したもので、分光感度は極めて正確に測定できる。したがって、白熱電球をベースにしたアプリケーションで使用されている、問題のある光学フィルタは不要になる。LEDのスペクトルを正確に測定、分析することは、研究では最も難しく、決定的に重要な部分である、とPulli氏は説明している。
研究チームが使用したディテクタは、非常に小さなエリアでLEDの照度を計測する。研究長、Erkki Ikonen教授によると、次のステップは、実生活条件の照明に応じた計測に進む。