February, 17, 2015, Manchester--シェフィールド大学(University of Sheffield)とマンチェスタ大学(University of Manchester)の研究チームは、新しい2D「デザイナーマテリアル」で柔軟な透明の、高効率のエレクトロニクスデバイスが造れることを示した。
研究チームによると、グラフェンと関連の2D材料を利用して発光デバイスを造ることができる。次世代のモバイルフォン、タブレット、テレビなどが、著しく薄く、柔軟に、耐久性が高く、半透明になる。
LEDデバイスは、異なる2D結晶を組み合わせて造り、全面で発光する。非常に薄く、わずか10~40原子厚であるので、これらの新しいコンポーネントは、第1世代の半透明スマートデバイスとなり得る。
1原子厚のグラフェンは、2004年にマンチェスタ大学で初めて単離され研究された。その潜在的用途は広いが、可能性がある分野の1つがエレクトロニクス。他の2D材料、窒化ボロンや二硫化モリブデンなどはそれ以来、研究とアプリケーションの幅広い新分野を開いた。
多様な2D材料をスタックするヘテロ構造を造り、電子の動きを制御するために一定の機能と量子井戸を導入することで、グラフェンベースのオプトエレクトロニクスの可能性が実現された。
マンチェスタ大学のエンジニアリング研究ロイヤルアカデミーフェロー、Freddie Withers氏は、「新しいタイプのLEDはわずか数原子厚の2D材料で構成されているので、柔軟であり、透明である。この研究成果から新しい世代のオプトエレクトロニックデバイス、単純に透明な照明やレーザから、より複雑なアプリケーションまで予想できる」とコメントしている。