December, 17, 2014, Munchen--ミュンヘン工科大学(Technische Universität München)の研究チームは、ベルリンのLEDメーカーFUTURELED社と協力して、広範な照明条件をシミュレートする方法を開発し、藻の成長を研究している。
藻が荒野の塩水で成長し繁殖するには太陽光さえあればよいが、実験室で太陽光を正確に再現するのは極めて難しい。
FUTURELED社と協力して研究チームは、藻の培養を最適化するために光と気候を独自に組合せたシミュレーションを開発した。同システムは、スペクトラムを調整したLEDを使い、太陽光の自然のスペクトラムをシミュレートする。
高効率のLEDは、400~800nmの間の波長で発光し、自然の太陽光にほぼ一致させた強度分布、放射強度は1000W/m2である。多様なLEDタイプを個別に制御できるので、研究チームは特定スペクトラムをプログラムすることができる。
白熱電球や蛍光ランプを使っていてはこの種の設備は実現されていなかった。白熱電球は発熱が多すぎ、蛍光ランプは所望の強度で太陽光のフルスペクトラムを生成することはできない。両方とも、特定の狙った波長を放出することは不可能。
さらに、LEDのスペクトラル帯域幅は特に、藻の成長を制御する分子スイッチに調整した。スペクトラムのこれらの部分が適切に再現されなければ、結果は大幅に歪んだものになる。