July, 26, 2018, Sunnyvale--オスラム(Osram)は、同社独自のコネクティッド園芸研究照明システム、Phytofy RLをNASAに提供すると発表した。
そのスマートライティングソフトウエアは、独自設定のコネクティドグローライトフィクスチャと一体となって、NASAの食料生産で使用される照明技術を補完する。研究は、宇宙旅行中に乗組員のためにサラダタイプの食料生産を重点にしていた。Phytofyのすべてのソフトウエア、ハードウエアおよびLEDはオスラムが開発した。オスラムは、幅広い園芸LEDポートフォリオを開発している。LEDは、多様な植物や花の適切な成長に必要とされる特殊波長を照射し、光はさまざまな食物のニーズに特に適している。
「オスラムは、さまざまな環境、宇宙のような特殊環境でさえ、食料生産を改善できるスマートで、画期的な照明技術を開発している」とOsram Innovation、Urban & Digital Farming戦略的プログラムマネージャー、Steve Gravesはコメントしている。
Phytofy固有の特徴
・UVチャネル。これは、植物の反応や変化の様子を見るために研究者が簡単なUV光を追加できるようにしたものである。
・LEDをもっと増やすとは、光合成光量子束(PPF)を高めるということである。PPFは、1秒ごとに出てくる光のフォトン数を計算することで光放出を計測する。これは、最も効率的で効果的な光レシピを決めるために、植物研究者には重要な測定基準である。
・放射照度マップ。研究者はOsramソフトウエアを使って放射照度を見ることができる。光設定を変える前に放射照度を別に計測する必要がない。
オスラムのスマート園芸照明システムは、技術を利用し、識見を共有する世界中の大学や研究機関との協力を通じて実験が行われている。NASAでは、Phytofy RLにより研究者は簡単に照明条件を調整し、さまざまな条件で植物の成長を最適化することができる。その設定を国際宇宙ステーションのAdvanced Plant Habitatに複製し、宇宙における食料生産の高度なニーズに対処する。フロリダのケネディスペースセンタの生育チャンバへのPhytofy RLインストールは最近完了した。計画では、その構成を同センタのウオークイン生育室の1つ以上に移行することになっている。
さまざまな波長の光の照射により、植物の成長サイクルを制御し加速することができる。これによって収穫が増えたり、必要に応じて収穫することが可能になる。特別な照明レシピは、収量や成長時間を最適化するだけでなく、植物のビタミンや栄養素の量を増やすことができ、一定の味や風味を強めることができる。LEDは、特注の生物活性照明を提供するだけでなく、極めて効率的である。
オスラムは、この特殊システムのリーダーであるばかりか、園芸照明の進歩の最前線に位置し、LEDグローライトから垂直農業、水耕グリーンハウス、小規模園芸システム向けの完全ソリューションまで、あらゆるものを提供している。同社は、業界や研究専門家と密接に協力して、食物成長を最適化する製品やシステムを提供しており、小売食品、花市場、食品加工場、薬品などの産業に確実な供給を行っている。
(詳細は、www.osram-group.com)