April, 3, 2017, Vuorimiehentie--VTTフィンランド技術研究センター(VTT Technical Research Centre of Finland)は、ロール・ツー・ロールでフレキシブルインモールドLED薄膜の全製造工程を初めて実行した。このデモンストレーションの目的は、プリントエレクトロニクスを含むフレキシブルLEDディスプレイなどの製品を優れたコスト効果で製造するための技術的継続性実証である。
腕にはめるコンピュータなどの製品では、全てのスマートエレクトロニクスは腕時計の下の硬いボード上にある。ロール・ツー・ロール技術によりエレクトロニクスは、プラスチックや弾性薄膜にプリントできる。これには、薄さ、軽さ、弾性、透明性など様々な利点がある。ハイブリッド集積システムでは、個別のコンポーネントがプリントされた電子薄膜にマウントされ、その後で薄膜は熱可塑性プラスチックでオーバーモールドされる。これには射出成形法を使う。
「リストバンドのデモで、われわれは、ロール・ツー・ロール技術を使って、プリントハイブリッドシステム向けの全ての重要製造工程、導体のプリント、半導体LEDのアセンブリ、オーバーモールドを示した。これにより小型サイズで使いやすい、フレキシブルエレクトロニクスを経済的に量産することが可能になる」とシニアサイエンティスト、Sami Ihme氏は説明している。
実際、プリントエレクトロニクス薄膜のロール・ツー・ロールオーバーモールドは、薄膜繰出し装置でLED薄膜をモールドに送り出す必要がある。そこでオーバーモールドが行われる。この技術は通常、様々なコンシューマ製品でプラスチックを装飾するために用いられる。しかし、フレキシブルエレクトロニクス製造は、グラフィクスの代わりに、幅広い電気・光特性をエレクトロニクスに与え、モールドする必要がある。
Ihme氏は、「結果は有望であった。186のLEDオーバーモールドの最初のテストランでは、われわれは100%の歩留まりを達成した」と説明している。
VTTは現在、この新技術に関心を持つ企業を探している。目的は、新しい製品コンセプトを市場に出すためである。
(詳細は、www.vttresearch.com)