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世界トップクラス高出力近赤外LEDチップ販売開始

February, 29, 2024, 東京--DOWAホールディングスの子会社DOWAエレクトロニクス(株)は、中心波長1,200~1,900nm帯において世界トップクラスの高出力・高効率な近赤外LEDチップ(以下、新製品)を開発し、販売を開始した。

LEDを用いた各種光センサは小型、省電力、長寿命などの特長があり、光の波長帯ごとに様々な用途で活用されている。その中で近赤外光には生体への透過性が高いという特性があり、農作物や食品の分析、医療・ヘルスケア分野への応用が進んでいる。特にヘルスケア分野においては、各種センサに近赤外LEDを用いることで非破壊・非接触・非採血での検体分析が可能となるため、検査受診者の負荷低減や予防医療の進歩につながり、今後市場が拡大することが期待されている。

DOWAエレクトロニクス(株)は、独自の半導体結晶成長技術と加工技術により、波長1,350nmで、出力が同社従来品比2倍の170mWとなる新製品の開発に成功した。併せて、これまで出力向上が難しいとされていた波長1,900nmでも、同社従来品比30%増の45mWを達成した。これら出力の向上により、分析・検査精度の改善や消費電力の抑制を実現できる。

また、新製品は1mm角サイズ・350μm角サイズに加え、さらに小型となる250μm角サイズをラインナップし、販売を開始した。また、新製品とすでに量産販売を行っているInGaAs受光素子とを組み合わせることによりセンサとして活用することも可能となる。これらにより、小型化が求められる情報通信機器やウェアラブル機器をはじめ、高出力が求められるマシンビジョン向けに至る幅広い用途展開を実現し、DOWAエレクトロニクスは「さらなる拡販を目指していく」としている。
(詳細は、https://ir.dowa.co.jp)