May, 23, 2019, Regensburg--量子ドット(QD)は、ナノメートルサイズの半導体粒子。極微サイズのために、ブルーLED光がナノ粒子に当たったときに再放射される光は、粒子サイズに依存する。例えば、約3nmのQD粒子は、緑色光を生成するが、粒子サイズが7nm程度なら、赤色光を放出する。この画期的な、可変光変換技術が、Osram Opto SemiconductorsのOsconiq S 3030 QD中出力 LEDで初めて利用される。
これは、一般照明市場向けの新しいLEDコンポーネントへの第一歩となる。Osramの新しい中出力LED Osconiq S 3030 QDは、特にエリア照明やダウンライトアプリケーション向けに開発されており、利用者は高い効率と優れた演色の照明器具を実現することができる。
従来の白色LEDを製造するとき、主目的は効率と製品品質である。同時に両者を考慮に入れると、難題に直面する。特に非常に高い演色評価数(CRI)の場合である。ここでは、従来の変換技術の開発者は、限界に突き当たることがある。QDは、この問題を解決する。こうしたナノ粒子を使用する最大の利点は、既存のLED製造プロセスが同じままであること。QDは、変換材料が適用されるとき、従来の蛍光材料の代わりに利用されるだけである。
1年以上前、Osramは、Pacific Light Technologies (PLT)を買収した。PLTは、高性能光ナノ材料を開発、製造しているトップ企業。PLT QD技術によりOsramは、現在、CRI 80とCRI 90の間にある効率ギャップを縮めることが可能になる。新しいOsconiq S 3030は、特別に開発された蛍光ソリューションを含む。これによりCRI 90は、3000Kで173 lm/Wの傑出した効率値を達成することができる、これは0.2WハイパフォーマンスLEDでクラス最高の値である。コンパクトサイズ3.0 ㎜×3.0 ㎜と低い熱抵抗により簡素なシステム設計が可能になる。Osconiq S 3030は、2700から6500Kまで様々な色温度で利用可能である。
PLT QD技術のもう1つの固有の特徴は、量子ドットがカプセル化されており、LEDの機能に最大のリスクとなる湿気や他の外的影響から保護されていることである。特殊なカプセル化技術により、QDは、LEDコンポーネント内のオンチップオペレーションの過酷な条件を確実に極めることができる。
(詳細は、https://media.osram.info)