September, 10, 2018, 東京--DOWA子会社のDOWAエレクトロニクス(株)は、中心波長1,300nm帯において、自社従来比3.5倍、世界トップクラスの6.8mWの出力となる近赤外LEDチップの開発に成功し、サンプル提供を開始した。
LEDを用いた各種光センサは小型、省電力、長寿命などの特長がある。また、波長帯800nm~2,000nmの近赤外光は、生体への透過性が高いことから、農作物や食品の分析、医療やヘルスケア分野への応用が進められている。特に市場の拡大が見込まれるヘルスケア分野においては、センサにLEDを用いることにより、採血を必要としない血糖値測定の実現などが期待されている。新たに開発した中心波長1,300nm帯の近赤外LEDチップでは、トレードオフとなる高出力化と小型化を両立しながら、センサ用途に必要である上面方向への光出力を大幅に向上させることが可能となった。DOWAは、「今後、これらの技術を中心波長1,450nm帯、1,650nm帯にも展開し、ラインナップの拡充を進めていく」としている。
(詳細は、http://www.dowa.co.jp)