June, 5, 2017, Bruchsal--サイノラ(CYNORA)は、同社の最新青色エミッタ材料で新たな実績記録を達成した。同社は、OLED向け熱活性化遅延蛍光(TADF)材料のリーダー。
サイノラは、2017年末までに最初の製品を商用化しようとしている。
過去数年OLEDディスプレイパネルメーカーからの高効率青色エミッタ材料に対する性急な要求にも関わらず、そのような材料を製造できる材料サプライヤはこれまで全く存在しなかった。高効率青色エミッタが必要とされているのは、消費電力低減とディスプレイ解像度のさらなる向上のためであ。サイノラは、パネルメーカーの要件をほぼ満たす性能の青色エミッタを、SID 2017で紹介する。TADF技術を使い、同社は1000 cd/m2で15% EQEを達成した。発光ピーク<470nm、デバイスレベルでLT97 >90時間(700 cd/m2)である。
同社CSO、Thomas Baumann氏は、「当社の最新の特許で保護されている材料は、顧客の青色仕様の範囲における性能を示している。これは、これまでわれわれが見たものとしては、高効率青色エミッタの全般的性能で最高である。当社の製品開発の完了では、発光ピークをわずかに460nmに移動させることをフォーカスしている」とコメントした。
また同社CMO、Andreas Haldi氏は、「過去数カ月のわれわれの進捗は、最初の高効率青色エミッタを今年末までには、予定通り商品化できることを示している。とは言え、目標はすべてのディスプレイカラーのエミッタを供給することでリーディングOLED材料サプライヤになることである。したがって、当社は青色エミッタに続いて、2018年にはグリーンエミッタ、2019年には赤色エミッタを実行に移す計画である」と話している。
(詳細は、www.cynora.com)