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RSoft Photonic Component Design Suite Version 2017.03を発表

April, 5, 2017, Mountain View--シノプシス(Synopsys, Inc)は、RSoft Photonic Component Design Suiteの最新リリースを発表した。これは、光通信、オプトエレクトロニクスおよび半導体製造で使用されるフォトニックデバイスやコンポーネントの設計のための業界最先端のソフトウエア。バージョン2017.03 RSoft Photonic Component Design Suiteは、オプトエレクトロニクスデバイス解析をスピードアップする。SynopsysのSentaurus TCAD製品およびRSoft BeamPROPツールの新しい一般モニタオブジェクトとのインタフェースがアップデートされいるからである。これにより、FDTD法と比較して導波路フォトディテクタのシミュレーション速度が100倍高速化できる。このリリースは、ミックストレベルLED/OLEDシミレーションのために、改良双方向散乱分布関数(BSDF)RSoft計算でナノスケール光学構造をモデリングするRSoftツール機能にも立脚している。

Sentaurus TCADインタフェース使い勝手強化と導波路フォトディテクタシミュレーションの高速化
Sentaurus TCADインタフェースは、Sentaurus WorkbenchにRSoft光学ツールのシームレスな統合を提供し、オプトエレクトロニックデバイスの徹底的、総合的シミュレーションができるようにしている。使い勝手の改善には、分散材料と材料の動的アップデートおよび共通シミュレーションエリアを持つシステムに対するサポートが含まれる。RSoftツールとSentaurus Workbench間の生来の双方向データ交換を拡張して、導波路フォトディテクタシミュレーション向けのBeamPROPツールを含めたことで、設計者は大幅なスピードアップという利点が得られる。特に、BeamPROPの新しい汎用モニタオブジェクトは、極めて効率的に光パワー吸収計算ができるので、フォトディテクタのシミュレーションは、FTTDベースの方法と比べると、100倍高速になる。これにより、デバイスの評価と最適化が高速化され、Time to Marketが早まり、開発コストも削減される。

改良BSDF散乱計算
今回のリリースは、Synopsys固有のLightToolsとRSoft混合レベル協調シミュレーション法を改良している。これは、光線および波長ベースの技術を統合して、LightToolsの光線追跡シミュレータの偏向回折効果に正確さと効率性を付与する。協調シミュレーション法は、RSoft BSDF機能を使う。これは、ナノスケール光学構造における偏向依存効果の散乱計算を一段とロバストにする。これにより、高効率バックライト、プロジェクションディスプレイ照明やセンサに使用されるLEDやOLEDの設計が便利になる。

(詳細は、www.synopsys.com)