March, 28, 2017, Regensburg--オスラム(Osram Opto Semiconductors)は、ハイパワー赤外LED製品を拡大し、照射ソリューションに新しい波長(810nm)を追加する。ライセンスプレート読み取りに使われるものなどカメラシステムが、この展開から利益を受ける。カメラシステムは、この追加波長を使うと、画像コントラストが改善され、記録された画像からのパタンの読み取りが容易になる。さらに、カメラセンサは、810nmで感度が向上する。光出力とともに、その新しいデバイスは、850nmと比べてカメラシステムの範囲を拡大することになる。
SFH 4703ASによりOsramは、赤外照射向けOslon製品ファミリに波長810nmを追加する。これらのデバイスは、主にカメラシステムで用いられる。このようなカメラシステムは、常に高画像品質を確保できるように赤外光で観察対象を照射する。
新発売の波長は特に、優れた画像コントラストを必要とするアプリケーションにとってメリットがある。今日、一般に使用されている850nmや940nmの波長は、ある配色の画像で高コントラストを作り出すことが難しい。料金所や駐車場ガレージで自動ナンバープレート認識をサポートするカメラシステムが好例である。SFH 4703ASでカメラは、多くのライセンスプレートに対して画像コントラストが向上し、ライセンスプレートナンバーの読み出しが容易になる。その結果、自動遮断がより滑らかになり、ドライバーの待ち時間が減少する。他のカメラアプリケーションもその新しいコンポーネントから利益を受ける。例えば交通モニタリングやCCTVシステムなどである。
この新しい波長はさらに、850nmや940nmと比べて一般的なセンサのスペクトル感度がこの範囲で向上するという利点が加わる。同じ出力の光源を使うと、810nmシステムは従来よりも検出距離が拡大する。また、これにより設計者は、同等範囲を維持しようとする場合、コンポーネントの数を減らすことができる。とは言え、設計者は、人が赤外光をわずかな赤い輝きとして認識することを念頭に置くべきである。また、850nmよりも810nmでより強く輝く。
Osramは、現在810nmエミッタをモバイル機器の虹彩スキャナ用に供給している。SFH 4703ASでは、開発者はナノスタック技術で開発された高効率チップを、照射アプリケーション向けに、Oslonパッケージにマウントした。電流1Aで、エミッタは1Wの光出力となる。±45°のビーム角度により広い照射が可能であり、結果的に照射強度は1Aで630mW/srである。コンポーネントサイズは3.85×3.85㎜、高さはレンズを含めて2.29㎜。
この新しいデバイスにより設計者は、3つの異なる波長で互換性のあるエミッタを選択することができる。これらは単一の照射ユニットに組み込むことが可能である。また、既存のシステムをレイアウトの変更なしで別のスペクトル範囲に変えるために使用するこもできる。