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世界の4Kディスプレイ市場は2020年に520億ドル

April, 27, 2015, Santa Clara--IHSの調査レポートによると、TVメーカー、ディスプレイメーカー、流通チャネルによる4Kティスプレイの力強い広報宣伝が2014年に4K LCD TVに対する消費者の認識を高め、普及を促進した。
4KはハイエンドLCD TVsの特徴としてよく知られているが、今年から4Kディスプレイは、あらゆる主要なディスプレイアプリケーションに登場する。例えば、デスクトップモニタ、ノートPC、OLED TVs、デジタルサイネージ、スマートフォンやタブレットPCsなどだ。
IHSの「四半期世界のFPD出荷と予測」は、昨年の4Kディスプレイ市場が92億ドルに達したとレポートしている。その売上額に4K LCD TVが88億ドル貢献した。しかし2015年には、4Kディスプレイはあらゆる主要アプリケーションに登場し、4Kの売上額は前年比94%増、180億ドルに達する見込みだ。新しいディスプレイ加工技術の発展により、4Kディスプレイの歩留まりが強化され、低コスト化が進むので、IHSは2020年の4Kディスプレイ市場は520億ドルと予測している。
2015年、LCDパネルメーカーは4000万の4K LCD TVパネル出荷を目標にしている。これは、LCD TVパネル出荷全体の17%になる。TVsだけでなく、消費者はスマートフォンや他のモバイル機器でも超高解像度コンテンツのメリットを享受し始めている。一方、「TVエブリウエア」コンセプトによって消費者はより高い解像度のスクリーンをモバイル機器に求めるようになってきている。プロ用モニタや公共ディスプレイ市場も次第に4Kディスプレイを採用するようになりつつある。
4K LCD TVsは、4Kディスプレイ市場では引き続き最大セグメントであるが、今年はスマートフォンやOLED TVsの成長が最も力強い。ハイエンドセグメントのLCD TVと戦うためにOLED TVメーカーは4K解像度を採り入れようとしている。ディスプレイ技術がファインピッチピクセル設計や輝度透過率を改善しているので、4Kディスプレイはモバイル機器にとって手の届く価格になってきている。実際、シャープやJKIのようなパネルメーカーは最近、4Kスマートフォンパネルを発表し展示した。酸化物(IGZO)や低温ポリシリコン(LTPS)プロセスを使った4KタブレットPCディスプレイもパネルメーカーの計画にある。
一方、パネルメーカーがディスプレイで4Kピクセルデザインを強化するためには、サブピクセルレンダリング(SPR)技術が重要な方法となる。何年も前から、様々なSPRバージョンがAMOLEDやLCDディスプレイの商用生産で使用されてきた。基本的にそれらはホワイトピクセルあたり2つのサブピクセルを用いて、従来の3色RGBディスプレイと同じように感じられる解像度を出している。
ディスプレイ調査ディレクタ、David Hsieh氏は、「SPRの主な利点には、サブピクセルが少なく、高透過率で低消費電力であることが含まれる。4Kディスプレイ市場の成長で、SPRは重要要素となる」とコメントしている。