June, 13, 2023, Taipei--TrendForceのレポートによると、2022年を通して世界のLED需要は落ち込み、LED照明とビデオウォール市場の両方で、顕著な後退となった。業界は、LEDチップ過剰に直面し、通年で継続的なチップ価格の低下につながった。
数量と価格低下の統合した影響は、2022年、世界のLEDチップの市場規模で23%の鋭い落ち込みとなり、市場規模はわずか27億8000万ドルに縮小した。厳しい展望にもかかわらず、LED産業は、2023年に復活すると予想されている。主因は、LED照明市場の復活である。期待される復活が、LEDチップ生産額を押し上げ、2023年には、29億2000万ドルに達すると予想されている。
LED商用照明が、幅広いLED照明市場でカムバック料金をリードすると予想されている。サプライチェーンの視点から、LED照明産業は、2018年に底を打ち、複数の中小企業が市場から脱出した。さらに、照明用LEDチップメーカーの中には、ディスプレイ技術など、もっと利益が出る分野に、一貫して移行しようとしているところもある。このシフトは、供給不足となり、それに応じて在庫水準低下を招いている。
これらの変化に応えて、複数のLED会社が、価格引き上げを選択した。主な増加は、特に照明アプリケーション向けに使用されるLEDチップの価格に見られた。最も大きな価格上昇は、300 mil2以下のエリアのローパワー光チップで見られ、価格上昇は約3~5%だった。場合によっては、固有サイズのチップの価格上昇は、最高10%にも達した。
TrendForceの調査データは、LEDサプライチェーン会社の間で価格を上げるトレンドが続くと指摘している。LEDチップの高需要により、このトレンドは、続く見込である。多くの企業は、損失と薄利のオーダーを積極的に緩和する手段として、この価格調整は行われると見ている。
TrendForceの分析は、世界のLEDチップサプライヤの大半は、中国に拠点があることを強調している。近年、業界の競争激化によりLEDチップ市場から脱出せざるを得ない企業も出てきた。同時に、中国のLEDチップメーカーは、チップ分野重視を弱めた。市場に残っているほとんどのサプライヤは、長期間にわたって一貫した損失を報告している。
中国では、ローパワー光チップの最近の価格上昇は、利益向上のための短期戦略と見られている。今後、TrendForceは、需給のバランスをとることで、また産業集中の増加によりLED産業は、徐々に正常な状態に戻ると予想している。