LED照明市場､2026年に111億ドル

May, 11, 2022, Taipei--TrendForceの｢グローバルLED産業データベースおよびLEDプレイヤ動向四半期アップデート｣によると､照明市場におけるハイスタンダード製品の需要が成長段階に入る｡
　一般的に言って､照明LED製品価格は安定している｡しかし､最近の世界的原材料価格上昇のために､製品単価が上昇傾向となる見込｡世界中の政府からの省エネに対する強い要求と相俟って､2022年照明LED市場の出力価値は､前年比9.2%､81億1000万ドルに達する見込である｡次の数年で､照明LED市場の規模は､拡大を続ける｡これは､ヒューマンセントリック照明(HCL)､スマート照明､他の要因によるもので､2021-2026年にCAGR 8.4%成長で､2026年には111億ドルに達する見込である｡

照明は､ビルでは主要なエネルギー消費者で､ビルのエネルギー消費の20～30%を占める｡省エネの強い要求､政策､老朽装置のアップグレードを要求する規制によりLEDの普及が浸透すると見られている｡したがって､商用照明､住宅照明､屋外照明､産業用照明でLED照明の導入やスマート照明アップグレードの強い要求がある｡これがさらに､高効率､ハイスタンダードLED製品の需要を後押しする｡

照明市場の緩やかな回復は､2021年､メーカー収益ランキングに明確に反映されている｡Samsung LED, ams OSRAM, CREE LED, Lumileds, Seoul Semiconductor, MLS, および Lightningは､全て収益増となった｡MLSは､依然として照明LEDsの主要メーカーであり､収益ランキングトップ､2021年､成長率は34%｡

価格に関しては､照明産業における需要は､2021年､徐々に回復した｡高仕様ターミナルアプリケーション製品､原材料とオペレーションの全般的なコスト上昇の影響に直面し､LEDパッケージング工場は､追加の市場シェア獲得のために､もはや価格戦略を採用せず､2021年には照明LED製品価格は安定し､回復した｡製品カテゴリーでは､2835 LED, 3030 LED, や5630 LEDなど､中級およびローパワー照明LED製品(1W以下)の平均市場価格は､年の成長率が2.1～4.4%になった｡セラミック基板LEDsや7070 LEDsなど､ハイパワー照明LED製品(1W以上)の平均年間市場価格の伸びは､3.0～6.0%程度たった｡TrendForceは､照明LED価格は､1H22にさらに安定すると見ている｡